翻訳ソフト実践ワークショップ
第1回 原文の読み込みと前処理 【演習】

未知語リストの出力

未知語検索は「設定」で選択した辞書にない語句を検索する機能です。基本語辞書をはずして、専門辞書あるいはユーザ辞書だけで検索することはできません。基本語辞書はかならず設定されるようになっています。基本辞書だけでも63万語(英日)登録されているので、ほとんどの語句はヒットしません。

未知語検索

先ず、ツールバーの「設定」ボタンをクリックし辞書の設定画面を開いて、ここでは辞書の設定を「基本辞書」のみにします(図1)。もちろん、ユーザ辞書や専門辞書を設定しても構いません。
(図1)

英文を読み込んでから「単語」メニュー→「未知語検索」をクリックします(図2)。
(図2)

このように1件ずつ未知語が表示され、このウインドウからユーザ辞書登録できるようになっています。また、別の語句に置換することもできます(図3)。
(図3)

未知語リスト出力

未知語検索の結果をすべて書き出してくれるのが「未知語リスト出力」です。
ユーザ辞書を一括で作成するのに役立ちます。

先ほどと同じように辞書の設定を「基本辞書」のみにして、英文を読み込んでから、「ツール」メニュー→「未知語リスト出力」をクリックします(図4)。
(図4)

「未知語リスト出力」ウインドウが開いたらファイルを保存する場所とファイル名を指定して「保存」ボタンをクリックします(図5)。拡張子が「.opt」となっていますがそのままにしておいてください。書き出しが終わると終了のメッセージが表示されます。
(図5)

保存された未知語ファイルをテキストエディタで開いてみます。拡張子は「.opt」となっていますが中身はテキスト・ファイルです。(図6)
(図6)

このように、ほとんどが数字やプログラム・コードです。
リストの形式は、「未知語:(改行)」となっていますが、これはユーザー辞書ソースの最もシンプルな形式です。
例えば、「English:英語」とすれば見出し語が「English」で訳語は「英語」、品詞は名詞となります。
そして、「.opt」はユーザ辞書のソースファイルにつける拡張子です。

未知語リスト出力はユーザ辞書を一括で作成するのに役立ちます。

月刊『eとらんす』 2003年11月号連動  Copyright© 2003 Babel K.K. All Rights Reserved.