翻訳ソフト実践ワークショップ
第6回 対訳データベース 【演習】

翻訳メモリの設定(V11との相違点)

翻訳メモリの設定で、使用するメモリの指定と検索オプションの設定を行います。
新バージョンのV11では、若干設定項目が変更されています。
翻訳メモリの設定は、対訳エディタの「翻訳メモリ」ボタンをクリックし、「翻訳メモリ」画面を表示して、さらに「設定」ボタンをクリックします。
翻訳メモリの設定画面には「検索オプション」「登録情報」「翻訳メモリ」「辞書引き」の4つのタブがあります。

「翻訳メモリ」の設定

設定項目は新バージョンでも変わりありませんが、基本翻訳メモリの他に、新たに、「ビジネス翻訳メモリ」「技術翻訳メモリ」が追加されました(ただし、パッケージの種類によって構成が変わります)。
翻訳メモリを追加するには「追加」ボタンをクリックして、「ファイルを開く画面」で翻訳メモリファイルを選択します。

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●V11の画面
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「検索オプション」の設定

V11では「〜文字の違いを無視する」が無くなっています。
表示件数はデフォルトで100になっています。これは、検索エンジンを変更して高速になったために件数を大幅に増やしたようです。
また、検索範囲(速度)---広い(遅い)、狭い(速い)という表示が、一致率、10%、100%、以上を検索という表現に変更になっています。表現が変わっても数値で指定できないので機能は同じと言えます。
メモリーの登録数が少ないうちはスライダーを左いっぱいにしておくと良いでしょう。

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●V11の画面
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「登録情報」の設定

「作成者」「文書名」は必ず入れておきましょう。
翻訳フラグはデフォルトのまま「自動判別」で良いでしょう。機械翻訳の出力文に少しでも手を入れると「人間翻訳」となります。

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「辞書引き」の設定

翻訳メモリの原文テキストボックスにある英文を一括辞書引きする際の設定です。
「基本辞書を参照しない」にチェックを入れると、設定した専門語辞書やユーザ辞書だけを参照するようになります。
辞書引きしない単語リストファイルはデフォルトで「WordsE.txt」が指定されており、機能語や記号などが書かれています。これはテキストファイルなので自由に追加・削除ができます。

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