「e
とらんす」10月号 定価800円(税込) 全国の主要書店またはe-翻訳堂書店でお求め下さい。
e-translation October 2004 目次
特集:翻訳起業で成功する!
グローバル化の声がますます大きく叫ばれる昨今だが、ズバリ、「翻訳」の役割はこれからますます重要になっていく。しかし、その需要の形態は変わっていくだろう。その流れに乗っていくためには何が必要なのか。これから翻訳起業には、まず自分がどんな分野で他の翻訳者と差別化できるかを考え、ビジネス感覚を持つことが不可欠。目指せ、独立。
翻訳スキルで起業・成功するには
―グローバル化の中で考える― /独立起業をお考えの翻訳者の皆様へ ―激変する社会環境の中で―
石田佳治(バベル翻訳大学院ディーン&プロフェッサー)ほか/ホームページを使った翻訳企業(メールインタビュー)/定年後の翻訳者デビュー/JTA(社団法人日本翻訳協会)に注目
―起業に際しての選択肢の一つとして― /起業の作業環境・なぜ環境を整えるのか 宮坂聖一/《海外で働く》アメリカの翻訳事情
―小坂貴志氏の情報セミナーから―
◆ 巻頭対談 「言葉の壁」こそが経済力を生む
植田 統
(レクシスネクシス・ジャパン株式会社代表取締役) × 湯浅美代子
(株式会社バベル社長)
法律、ビジネス、政府資料及びニュースなど広範なグロバール情報を提供するオンラインデータベースのリーディング・プロバイダー、レクシスネクシスの先端企業の思想と戦略とは。
◆ 翻訳者インタビュー 飯野友幸さん 黒人音楽の源泉を解き明かす 名作『ブルース・ピープル』の復活
『ブルース・ピープル』はリロイ・ジョーンズ(現在はアミリ・バラカと改名)が1963年に発表、ブルース・黒人音楽の成立とアメリカにおける文化的意味を問うた問題作であり、今や古典的名著となっている。日本では長らく絶版であり、幻の名著となっていたが、今回音楽之友社より画期的な全訳、新訳として復活した。翻訳した上智大学文学部教授、飯野友幸さんはブルースにも造詣が深い文学者だ。 刊行40年を経て今なお刺激的な本書を通して見る、黒人音楽の本質とは?
◆ EVENT
REPORT・三省堂書店 Part1.
斎藤兆史×野崎歓 トークショー "翻訳によって出会う外国語という『他者』" 『英語のたくらみ、フランス語のたわむれ』(東京大学出版会)刊行記念。東京大学大学院総合文化研究科に籍をおく英語とフランス語の教師として、また翻訳者として、お二人が「語学」、「翻訳」の現在について真摯に、かつ楽しく語った!
Part2. 柳下毅一郎×若島正
トークショー "「70年代SF幻の傑作『ケルベロス第五の首』をこう読む」" 国書刊行会〈未来の文学〉シリーズ第一弾刊行記念。異能の翻訳家・柳下氏と稀代の読み手・若島氏がジーン・ウルフの傑作の読みをめぐって繰り広げる真剣勝負。これが読書の快楽だ!
◆ 第27回 e-TRANS翻訳奨励賞 課題発表!
「翻訳再立国 NIPPON!」を合言葉にバベルの翻訳奨励賞が生まれ変わった。募集するのは「ジャパン・プレゼンテーション部門」と「翻訳奨励賞・学生部門」の二つ。 今月は「ジャパン・プレゼンテーション部門」の課題文発表!
大好評:e-trans
technology
◆ 翻訳ソフト・試用レポート シャープ株式会社「翻訳これ一本」 新しいコンセプトの翻訳支援ツール
新感覚の翻訳メモリ機能を中心に実際に使用してのレポート。類似文検索をメインにしたユニークな機能は興味が尽きない。MT研究会・小室誠一の署名記事。
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連載
Event Garden 楽しくためになるイベントを紹介 青山南×飯野友幸 アメリカ文学者から見たブルース100年/翻訳創作あれこれ対談 R・パルバース×柴田元幸/まくみらん英語辞書セミナー/グローバル化に抵抗するラテンアメリカの先住民族/オスカー・ピーターソン展/ギャラリートーク 世界のお茶を旅しよう!/感動の英語劇!スケッチボーイ上演/池袋地区最大のフリマthe"SOUQ"
◆好評連載!「デジタル翻訳者」TRADOS入門篇 第4回 実務翻訳で必要なソフトや機材の使いこなしはどうすればいいのか?必須項目を会話形式で分かりやすく解説する6回連載の第4回。TRADOS入門者にその使い方を具体的に分かりやすく解説する。執筆:山本ゆうじ
◆新連載!都甲幸治「翻訳で読めない
最新! アメリカ文学」
第1回 デニス・ジョンソンに夢中 翻訳の世界を抜け出してみよう。そこにはたくさんの新たな作家との出会いが待っている。活きのいいアメリカ直送の作家情報を若手英米文学者・翻訳家の都甲幸治氏が紹介。第1回は不条理かつ魅力的なデニス・ジョンソンとその作品。
◆好評連載!巽 孝之「現代批評のカリキュラム増補版」
第6回 ヘレン・ソード『モダニズムの霊能空間』 取り上げた作品は90年代に登場した英国注目の作家、ジョナサン・コーの『猛り狂った象のように』。英国60年代唯一の実験小説家B・S・ジョンソンの自殺をめぐる現実と想像のめくるめく交錯。
Books Review 毎回様々な分野の書評を紹介。今月は『ある愛書狂の告白』、『君よ弦外の音を聴け ピアニストの息子に宛てた父の手紙』、『ドリーマーズ』。さらに書評担当者が訳した『社長の頭に変わる本』も。
訳書を語る―バベル修了生の仕事 各方面の翻訳で活躍するバベル修了生が、自らの仕事を振り返る。今月は廣田明子さんの『JFK暗殺 40年目の衝撃の証言』。20世紀最大の犯罪のひとつ、ケネディ大統領暗殺の謎をにぎる「最後の証人」の告白をめぐる異色のルポルタージュ。
先取り字幕翻訳講座 毎月話題の映画を公開前にいち早く取り上げ、字幕翻訳のワンポイントチェックを行なう。今回はアントニオ・バンデラス主演の峻烈なサスペンス・アクション『ジャスティス 闇の迷宮』。1976年、軍事政権下のアルゼンチンで3万人もの民間人が失踪した実話のドラマ化。
新連載!知財法英語演習シリーズ 日本的な悪しき和文直訳の弊害を破ろう。
意味・概念をとらえて、そこから直接起草する英語能力を身につけよう。今回は"発明について"。
ビジネス法務用語の基礎知識 英語の法務用語について、言葉の意味だけでなく、その言葉の背景やビジネスシーンでの使い方、今後のトレンドについて紹介する。今回取り上げるのは"Law
School"Part2。
英文会計と会計用語 今回は貸借対照表(Balance sheet)上の会計用語について
中国語翻訳基礎文法 中国語の課題文に対する読者の応募訳を紹介しながら、具体的な「翻訳文法」を考えていく。李玉祥氏の文章を課題に応募された訳例をみながら訳出のポイントをアドバイス。応募大歓迎。
欠陥? 日英翻訳時評 今回から新たな作品で「欠陥?」をお届けする。取り上げるのは桐野夏生『OUT』
その2。
世界の作家たち エリカ・オーロフは編集者、ゴーストライターを経て作家に。一風変わった良好とは言い難い環境にある人物の人間らしさを描くその作品の魅力とともに、海外作家の生の声をお楽しみください。
Books & Presents 編集部おすすめの新着翻訳本や教材本を紹介する。 7点の本をすべて各1名様にプレゼントする。
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