シラバス
講座名称 国際取引法
講義回数 16回
プロフェッサー

河野 吉秀 (こうの よしひで)

東京大学法学部卒業。三菱レイヨンにて、主に海外畑を歩み、ロンドン、ニューヨーク、スイスでの外債発行、アメリカ企業のM&A、海外諸国における事業会社の設立、運営・管理を経験した。金融業務においてはロスチャイルド、ABN(オランダ)、UBS(スイス)、シティバンク等と金融交渉を担当。野村、日興、三菱UFJなど日本の金融業にも知己が多い。

講座概要 各種の国際取引を法律的側面から開設する講座。
講座の目的
(コースオブジェクティブ)
本講座の目的は、国際取引に関する法を条約、モデル法、各国法などを通じて学びその知識を学生に得さしめることにある。
講座の学習成果
(ラーニングアウトカム) 
本講座を修了した学生は、国際取引法に関する案件を理解することができるようになる。 
講義の進行システム 1. 講義テキストを読みプロフェッサーの音声講義を聞く。
2. 基本教材・補充教材を読み参照する。
3. 課題を提出する。
配布物(テキスト他) 基本教材
各講に基本教材として講義内容を叙述。補充教材として次頁に記載する教材を日英両文で記載。補充教材は、日英両文の条約、法律、規則である。
* 本コースのためのプロフェッサーのオリジナル執筆。バベル翻訳大学院著作権保有。

各講に演習課題を記載。
補充教材は、課題ではないが 自発的演習教材として英文を読解することを勧める。

コースアウトライン 16講にわたって講義及び英文購読、課題作成の訓練を行う。

第1講 国際裁判と米国の陪審制度。
第2講 国際民事訴訟
第3講 仲裁
−補充教材(日英両文)@外国仲裁判断の執行に関するニューヨーク条約Aアンシトラル仲裁規則Bアンシトラル国際仲裁モデル法
第4講 国際取引と契約その1(契約・成立・瑕疵)
−補充教材(日英)UCC売買
第5講 国際取引と契約その2(違反救済・抗弁・不法行為賠償)
−補充教材(日英)国際物品売買に関するウイーン条約
第6講 国際取引と知的所有権その1(特許権他)
−補充教材(日英)工業所有権保護に関するパリ条約
第7講 国際取引と知的所有権その2(著作権他)
−補充教材(日英)ベルヌ条約
第8講 WTO(世界貿易機関)
−補充教材(日英)マラケシュ協定
第9講 アンチダンピング協定セーフガード協定(WTO、US、EU)
−補充教材(日英)アンチダンピング協定セーフガード協定
第10講 米国の独占禁止法−補充教材(日英)シャーマン法・クレイトン法
第11講 日本・EUの独占禁止法
第12講 国際取引と製造物責任法
第13講 信用状・船荷証券、世界の法体系
−補充教材(日英)@ICC荷為替信用状規則AUCC信用状
第14講 インコタームス(国際取引条件)
−補充教材(日英)@ICCインコタームズA国際物品売買にかかわる代理に関するジュネーブ条約B海上物品運送に関するハンブルグ条約
第15講 租税条約、移転価格税制、過小資本課税
−補充教材(日英)@日米租税条約AOECDモデル租税条約
第16講 中国での事業ー補充教材(日英)日中投資保護協定電子取引
−補充教材(日英)アンシトラル電子国際振込モデル法
修了要件 1. 全課題提出
2. 最終試験の評価がB以上
評価 得点
A 85〜100
B 70〜84
C 60〜69
D 50〜59
F 49以下
各講ごとの提出物は、評価シート(評価点数及び評価コメント)と添削及び解説を付してお返しします。

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