PC-Transer活用法
頻度リスト出力
01


翻訳ソフトを効果的に使用する上で、ユーザ辞書作成は最も重要です。特に新しい文書を訳し始めるときには事前にある程度の量の辞書登録を行う必要があります。それもできるだけ早くしなくてはなりません。今回は、頻度出力機能をユーザ辞書登録に応用する方法を考えてみたいと思います。

ほとんどの翻訳ソフトには各ジャンルの専門辞書が用意されていることがほとんどですが、実際に使用してみると以外にヒットしないものです。また、専門辞書には訳語が複数登録されていることも多いので、その中から適切なものを選択する作業が発生します。これから翻訳する文書に適した過不足のないユーザ辞書をいかに作るかが翻訳ソフト活用のポイントとなります。

さて、辞書を作成するにあたってまず行わなければならないのは、見出し語の抽出です。これについては、各翻訳ソフトがいろいろな支援機能をつけていますが、決定的なものはありません。やはり、翻訳者が自分の目で確認しながら必要な用語をピックアップして行くのが早道のようです。ただし、見出し語の候補を抽出方法はあります。

今回紹介するのはPC-Transer /ejの頻度リスト出力機能です。この機能を使うと、対訳エディタに読み込んだ英文の単語を切り出してその単語が使われている頻度の高い順に回数、文番号とともにファイルに書き出してくれます。


Copyright©2002 S.Komuro  Babel K.K. All Rights Reserved